シャドーイング(shadowing)とは

このサイトではシャドーイングをおススメしていますが、あなたは「シャドーイングってなに?」と思っているかもしれませんね。

 

シャドーイングの基本的な知識について確認してみましょう。

シャドーイングの定義

シャドーイングって一体何なの?ということですが

 

ウィキペディアによると

シャドーイングとは、(イヤホンなどで)音声を聞いた後、即座に復唱する実験技術

とあります。

 

分かったようで分からないようなって感じでしょうか?では私なりに説明してみます。

 

 

MEMO

シャドーイングは、お手本となる音声を用意してその英語を聞きながら真似して発音するスピーキング訓練のことです。

 

聞こえてくる音声に対して影(Shadow)のように追いながら(または同時に)発話するためにシャドーイング(Shadowing)と呼ばれれているのだと思います。

シャドーイングをする意味

シャドーイングは通訳を目指す人たちがする訓練の一つです。つまり英語ペラペラになろうと思ったときの正攻法の学習スタイルなんですね。

 

「学ぶ」は「真似ぶ」から来たなんていいますし、お手本を真似る行為は非常に有効です。

 

シャドーイングの効果

さて、シャドーイングには一体どんな効果があるのでしょうか?

 

シャドーイングは実は多くのスキルを同時に鍛えることができる非常に効率の良い練習法です。その効果は大きく分けて3つあります。

スピーキングの向上

1つ目は、スピーキング力の向上ですね。英語ペラペラになるためにおススメしているぐらいなので勿論英語スピーキング力が伸びます。

 

シャドーイングのお手本音声として使う題材にもよりますが、通常は英語ネイティブの音声や動画を使うことになると思うので、ネイティブ並みのスピーキング力を養うことができます。

 

具体的には、ネイティブ特有の発音の省略やイントネーションなどを身に着けてネイティブ並みに早く話すことが出来るようになります

 

リスニング力の向上

2つ目はリスニング力の向上です。

 

音声に続いて発音していくためには、そもそもリスニングが出来ていないといけません。何を言っているのか分からなければ真似して発音するどころじゃないですよね。

 

だからと言って、音声内容の全てが最初から聞き取れないといけないわけではなく、ところどころ分からないところがある場合に、繰り返し繰り返し集中して聞くことにより聞き取れるようになってきたりします。

 

真似するために何とか聞き取ろうと集中しますからね。

 

つまり、スピーキング力向上のためにやっていると自然とリスニング力も上がっていく仕組みになっています。

 

語彙力の向上

最後は語彙力(ごいりょく)の向上です。いわゆるボキャブラリーと呼ばれるものですね。

 

様々な音声を使ってシャドーイングをすることで、今まで知らなかった単語や表現を聞いたり、または学んだことはあったけど定着していなかったというものが定着します。

 

スピーキングをやる直接の目的ではないものの、気づいたらボキャブラリーが増強されているという非常にうれしいおまけがついてくるんです。

 

シャドーイングのやり方/方法と注意点

シャドーイングの具体的なやり方が分からないということがあります。

 

私の場合は、あまり特別なやり方というのものもなく、ただイヤホンで音声を聞いてひたすら繰り返すだけでした。あまり工夫はなかったですが、その分たくさん量をこなしました。

 

私はとにかくスピーキングの絶対量を増やしたかったので、細かい部分にはこだわらず内容が分からなくてもそのまま続けていたりしました。

 

いちいち色んなことを調べていたんでは知識だけ増えていきスピーキング量は増えませんからね。

 

英語ペラペラになるためにはとにかく沢山英語を口にすることが必要だと思っています。まずは細かい知識よりも絶対量をこなすこと

 

中には以下のようなことをされている人もいると思います。

  • 手順1

    まず音声を確認する

  • 手順2

    一度シャドーイングをする

  • 手順3

    スクリプトを見て内容を確認する

  • 手順4

    再度シャドーイングをする

  •  

    これは目的次第なところがあって、自分に何が足りてなくて、何をしようとしているかによります。

    注意
    スピーキング量をとにかく増やしたい場合には、スクリプトを確認する時間さえもスピーキングに充てるというのもありで、私はそうしていました。

     

    あまりに内容が理解できなさすぎてスクリプトを確認しなければいけないようであれば、そもそも使っている題材がレベルに合っていない可能性が考えられます。

     

    もう既に英語ペラペラで、更に語彙力を増やそうとシャドーイングを使っている場合はいいですが、英語ペラペラじゃない人が英語ペラペラになるためには、とにかく量が大事ですよ。

     

    シャドーイングの問題点

    シャドーイングをしていると、いくつかの問題にぶち当たることがあります。

    こんな時はどうすればいいのか?という疑問を解消しましょう。

    シャドーイングの内容が覚えられない

    シャドーイングをする一番の目的は、発音やイントネーションなどを揃えることと、全体的なスピーキング力を高めるためのトレーニング的な使い方です。

     

    ですので、内容が覚えられなくても全く気にする必要はないんです。聞こえてきたものをただ真似するだけでいいんです。記憶力は要りません。

     

    シャドーイングをしていると内容を暗記してしまう

    これは先ほどの覚えられないというのとは逆の悩みですね。少し矛盾しているように聞こえてしまうかもしれませんが、暗記してしまってもいいです。

     

    覚えられない人に覚えろという意味がないというのが先ほどの趣旨であって、むしろ簡単に覚えてしまうとか暗記してしまうという場合にはそれでも大丈夫です。

     

    重要なのは、暗記したことで内容が分かっているんだから、全身全霊で真似をすることに集中することです。正直繰り返し回数が多くなれば自然と暗記してしまうんです。

     

    暗記しているんだから、内容が聞き取れないとかはないはず。だからその分の余力で真似することに神経を集中させてください。

     

    どうしても聞き取れないところがある

    シャドーイングをやっていると、どれだけ頑張っても聞き取れない部分が出てきたりします。

     

    どうしても聞き取れないところがある場合には、スクリプト(台本)を見て何と言っているか確認します。

     

    「えっ?答え見ちゃっていいの?」と思うかもしれませんが、中にはたとえ何回聞いたとしても一生聞けるようにならないものがあります。

     

    実際にされている発音と自分の知っている音が違っている場合というのは、闇雲に聞き続けても効果は期待できませんので、早く答えを見てしまってください。

     

    でもそこで終わりじゃありません。答えを知って満足してしまったらその音は聞こえるようにはなりません。同じ音声を使って何度も何度もシャドーイングをします。

     

    それによって、実際にネイティブによって使われている音と自分の認識をすり合わせていきます。そうすることで、似たような音のリスニング精度が上がっていくんです。

     

    口が回らない・追いつかない

    私も最初は音声に全くついていけずモゴモゴ言っているだけでしたが、継続していると段々言えるようになってきます。

     

    なので最初は「口が回らない」とか「追い付かない」ことをあまり気にする必要はありません。それが当たり前です。何でも最初は上手くできませんからね。

     

    ただし、いつまで経っても言えるようにならないのであれば、次のどちらかを疑うべきです。

    • レベルが高すぎる音声を題材として使っている
    • 発音の基礎がないか、発音スキルがまだ十分ではない

     

    特にこの発音のレベルが足りていないというのが理由として考えられます。ネイティブの音声についていくにはネイティブのような発音ができていないといけません。

     

    別にネイティブと全く同レベルの発音をマスターしていないといけないわけではないのですが、そのスピードについていくための最低限のスキルが身についていないとシャドーイングはできません。

     

    具体的には、音の脱落や変化のルールを知っていて自分でも使っていることなどが挙げられます。

     

    これらが身についていないのであれば、まずは発音の上達が先決です。シャドーイングだけやっていてそれらが自然に身に付くものではないので、発音トレーニングを別途する方が早く習得できます。

     

    以下のトップページ最後に紹介している教材をチェックしてみてください。

     

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